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令和4年高取町議会第1回定例会 所信表明

[2022年4月1日]

ID:1407

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令和4年高取町議会第1回定例会 所信表明

 昨年は、新型コロナウイルスワクチン接種に関わって、町民の皆さまに多大なるご心配とご迷惑をお掛けしましたこと、改めて深くおわび申し上げます。
 町議会では100条特別委員会を設置され、調査、検証されているところです。町は引き続き真摯(しんし)に対応してまいります。

 
 さて、本町は令和2年国勢調査の結果により、本年4月に「過疎地域」に指定されます。今後、国からの有利な財政支援を活用して、6つの基本姿勢をもとに町民の皆さまに寄り添い「健やかに住み続けたくなる高取町」を目指します。
 まず、『令和4年度当初予算案』の概要です。
 一般会計予算案は36億7,000万円で、前年度当初予算と比べ1億7,200万円(4.92%)の増額となっています。
 ふるさと応援寄付金促進事業で3,500万円、役場事務処理システムデジタル化推進など電子計算費で約3,600万円、障害福祉サービス費で約3000万円などの増加によるものです。
 次に、主な歳入です。
 税収は約6億2,400万円で、ほぼ前年度並みを見込んでいます。
 ふるさと応援寄付金は、寄付の増加により前年度と比べ3,500万円の増額、地方交付税、臨時財政対策債は、国の地方財政対策に基づき、合わせて約4,200万円の減額となっています。国庫支出金、県支出金は、対象となる事業費の増加に伴いそれぞれ増額となっています。

 なお、財源調達の工夫をしてもなお生じることとなる歳入の不足分には、前年度と比べて約7,300万円増加させた財政調整基金からの繰入金を充てることとしています。


 続いて、令和4年度当初予算の主な取り組みを6つの基本姿勢に従って説明します。
 まず、「町民の皆さんの安全、安心を優先したまちづくり」では、3回目の新型コロナウイルスワクチン接種を安全、安心を最優先に実施します。また、自治会への監視カメラの設置補助を継続するとともに、新たにため池劣化状況調査を実施します。


 次に、「福祉、健康、子育て」では、高齢者移動手段確保のタクシー利用券の交付や高齢者見守り緊急通報システム、高齢者向けインフルエンザワクチン接種の自己負担軽減を継続します。
 また、がん検診受診率向上のため、がん検診の無償化と検診支援期間の延長を引き続き行います。このほか、新たに骨髄移植ドナー支援事業を実施します。


 「教育の充実」では、本年4月に「新たかとり幼稚園」を開園します。また、小学校の30人学級を継続します。小中学校の校務支援システムを更新し、教職員の負担軽減を図るとともに、小学校への学習指導員や小中学校へのスクールサポートスタッフの配置を引き続き行い、児童生徒の学習を支援します。放課後児童クラブ支援員の処遇も改善します。
 さらに、利用者の利便性向上のため、現在月曜日が休場となっている健民運動場、テニスコート、中学校体育館を月曜日も開場します。

 「親しみやすく信頼される役場づくり」を目指して、事務処理システムのデジタル化を進めるとともに職員研修の充実を図ります。ホームページや広報たかとりにより情報発信も引き続き積極的に行います。
 また、議会では本会議のライブ配信など可視化を推進されます。


 「将来を見据えたまちづくり」では、空き家対策として空き家の活用に向けた先進事例調査を行います。また、老朽化した危険空き家の解体撤去費の補助を継続するとともに、空き家実態調査を実施します。
 定住移住促進支援として、浄化槽設置整備補助金の上乗せ支援を引き続き行います。
 また、就業の多様化に向けた新たな仕組みづくりとして「しごとコンビニ」の本格的な運営に取り組みます。
 このほか、生活インフラ整備と維持補修の充実を図ります。道路、橋梁や町営住宅などの老朽化が進んでいることから、国庫補助金を有効に活用しながら、長寿命化に向けた改修を計画的に実施します。また、下水道整備を計画的に行います。

 「賑わい創出、観光振興」では、交流拠点施設ワニナルのチャレンジショップ第1弾として令和3年10月にオープンしたスープカレー専門店「カリー事変」が好調です。また、併設のコミュニティースペースを活用し、町民の交流や地域の活性化を図ります。
 さらに、観光資源の魅力創出のため、市尾墓山古墳の整備、与楽カンジョ古墳と周辺散策道の整備を進めます。
 出土遺物の復元や整理として、高取城のしゃちほこの復元や清水谷遺跡出土遺物の整理を行います。


 特別会計は、前年度当初予算と比べて、国民健康保険特別会計は約7,830万円(9.33%)の増額、下水道事業特別会計は約3,690万円(12.08%)の減額、介護保険特別会計は約820万円(0.89%)の増額、学校給食特別会計は180万円(6.76%)の減額、後期高齢者医療特別会計は約1,360万円(10.37%)の増額、水道事業会計は約150万円(0.52%)の増額となっており、一般会計、特別会計の合計は、前年度当初予算と比べて約2億3,500万円(3.90%)の増額となっています。
 町の財政状況が依然として厳しい中、ふるさと応援寄付金の受け入れによる財源確保に努めるとともに、国庫支出金や県支出金、後年度の元利償還に対して地方交付税の算入率の高い有利な地方債の活用など工夫して取り組みます。さらに、全ての予算執行に当たっては、より一層の経費節減に努めます。
 将来の町債(借金)残高、公債費(借金返済金)、基金(預貯金)残高、人件費を充分に踏まえ、将来負担を見据えた計画的な事業推進、事業の平準化により財政の安定化に努めます。

 なお、参考までに本町での令和4年度の奈良県事業として、高取バイパス整備、急傾斜地崩壊対策、高取城跡保存整備を実施していただくとともにフォレスターアカデミーの実習林として健幸の森の森林を活用いただきます。

 町政に対するご理解を賜り、ご支援、ご協力を賜りますようお願いを申し上げ、私の所信といたします。

高取町長 中川 裕介

当初予算の概要

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