与楽カンジョ古墳の整備が完了しました!〜整備報告書の刊行について〜
高取町が誇る史跡「与楽古墳群」の一基である「与楽カンジョ古墳」において実施していました整備事業が、令和6年度をもって無事に完了いたしました。
今回の整備により、見学者の皆様が古墳群や古墳の構造をより理解しやすく、安全に散策していただける環境が整いました。
また、本事業の成果をまとめた『国指定史跡与楽古墳群与楽カンジョ古墳整備事業報告書』を刊行しましたので、併せてお知らせします。
与楽カンジョ古墳とは
与楽カンジョ古墳は、古墳時代終末期頃(7世紀前半)築かれた1辺36m、2段築成の方墳です。石室部は両袖式と呼ばれる「両袖式横穴式石室」が南に開口していて、全長11.6m、天井高5.27mと奈良県一の高さを持ち、石室内からはミニチュア炊飯具、銀製指輪が出土しています。
このような外来系の副葬品とドーム状の横穴式石室を特徴とする古墳は、橿原市から明日香村、高取町に集中してみられ、東漢氏(やまとのあやうじ)と総称される渡来系氏族の墳墓であると考えられています。
今回の整備について
今回の整備では、主に以下の点に注力しました。
- 石室見学ルートの整備:安全に石室内部や周辺を見学できるよう、遊歩道の整備を行いました。
- 解説板の新設:古墳の歴史的価値や構造について、どなたにも分かりやすい解説板を設置しました。
- 植栽、景観の整理:周辺の環境を整え、古墳の全容が見えやすい景観づくりを行いました。
整備事業報告書の刊行について
整備事業の過程で得られた調査成果や、整備の詳細を記録した『国指定史跡与楽古墳群与楽カンジョ古墳整備事業報告書』を刊行しました。歴史研究や地域学習の資料としてご活用ください。
所在地