令和2年高取町議会第4回定例会 招集挨拶・所信表明

　おはようございます。本日は、令和2年高取町議会第4回定例会を招集させていただきましたところ、議員全員の御出席を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

　議案の上程に先立ちまして、ひとこと町長就任の挨拶と所信を述べさせていただきたいと存じます。

　はじめに植村前町長のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。

　11月29日に執行されました高取町長選挙におきまして、町民の皆さんのご支援を賜り、町政を担当させていただくことになりました。改めて身の引き締まる思いであり、皆さんから寄せられた期待と信頼にお応えすべく、高取町政発展のため、全力で取り組んでまいります。 

　私は、長年の行政経験を生かしながら、6つの基本姿勢をもとに町民の皆さんとともに「健やかに住み続けたくなるまち」を目指してまいります。当面は植村前町長の施策の継承を基本とし、点検を行い、必要に応じて見直してまいります。

　一つ目は「町民の皆さんの安全・安心を優先したまちづくりを推進します。」

　まず新型コロナウイルス感染症への対応を万全なものにします。感染予防の徹底と町民の皆さんへの正確な情報提供を行います。また社会生活の正常化、経済活動の活性化を推進します。

　次に地震、水害、土砂災害など自然災害の防災、減災対策を進めます。県、国と連携した危険箇所の整備と災害物資の備蓄を行います。

　二つ目は積極的に先進事例を取り入れ「健やかに住み続けたくなる「高取町」を目指します。」

　福祉、医療、健康増進を推進します。障害者、高齢者福祉（介護）を推進します。健康寿命を伸ばすため、かかりつけ医療と健康診断およびがん検診受診率向上と介護予防を推進します。

　また、子育て支援の充実を図ります。延長保育、放課後児童クラブ、周辺市町村と連携した病児保育、病後児保育の充実に取り組みます。さらに教育の充実を図ります。小学生からの会話のできる英語教育、中学生には将来の進路や社会生活に向けた実践的社会教育を充実します。

　三つ目は「10年、20年先を見据え、いつまでも生き生きと暮らせる「高取町」を目指します。」

　空き家、空き地の活用による宿泊施設、サテライトオフィスの誘致を図ります。また、地域の行事、催しなど地域のコミュニティの活性化を図るため、地域での意見交換や先進事例を提供する体制を作ります。さらにデジタル化の推進による利便性の向上を図ります。

　四つ目に「国、県および近隣市町村との連携、協働を強化し、中和地域の核となる「高取町」を目指します。」

　京奈和自動車道と高取バイパスの結節を見据えた取り組みを進めます。豊かな地域資源を生かし、近隣市町村と連携した周遊観光を推進します。整備に関する基本計画が策定されている「土佐街道及び高取城跡周辺地区、与楽古墳群周辺地区」を優先整備します。薬関連産業、観光、農業など地場産業の振興、企業誘致を推進し、町内での雇用の場を創出します。

　五つ目は「『高取町まち・ひと・しごと創生総合戦略』の点検と見直しを行い、早期の具現化を図ります。」

　既に策定した「総合戦略」を基本とし、点検を行いつつ、必要に応じて見直しを行い、スケジュール感を持って推進します。

　

　六つ目に「財政の安定に努めます。」

　効果的、効率的な財政運営により将来負担を軽減するとともに、国や県のさまざまな支援制度を積極的に活用します。また、ふるさと応援寄付や産業振興による歳入の増加を目指します。

　これらを推進していくに当たり、当局のみでは到底不可能であります。議会の皆さんのご意見を十分お伺いし、ご協力をいただきながら町政運営に誠心誠意まい進する所存ですので、議員の皆さんのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

　さて、本第4回定例会には、公平委員会委員選任同意の人事案件、町長選挙に関する補正予算等の専決処分の報告のほか、新型コロナウイルス感染症対策などの一般会計補正予算、高取町印鑑条例の一部改正など、全14案件を上程させていただきました。

 　議員各位におかれましては、各案件につきまして、慎重審議いただくとともに、御理解を賜りますようお願いを申し上げまして、第4回定例会の開会に当たってのあいさつとさせていただきます。