医師の働き方改革が始まります‼ 救急医療機関・救急車の適正利用にご協力をお願いします!
[2024年3月28日]
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病院等の医療機関は、皆さまの健康を守るために昼夜を問わず尽力されています。
我が国の医療は、医師の長時間労働に支えられてきました。しかし、現場は医療従事者の努力だけではもたない時代となってきました。
医師は、医療提供者である前に、一人の人間であり、長時間労働による健康への影響が心配されています。医師の健康確保とともに、医療の質を確保する観点からも、医師が疲弊せずに働き続けることが重要です。
令和6年度(2024年度)から、時間外・休日労働時間の上限がなかった医師にも、一般の労働者と同程度である960時間を上限として適用される『医師の働き方改革』が始まります。
「医師の働き方改革」.jp(厚生労働省)(別ウインドウで開く)
医師の働き方改革 制度のお知らせ(厚生労働省)(別ウインドウで開く)
これ以後、軽症の場合、翌日に受診するなどのご協力、ご理解がなければ、現在ある救急医療体制が継続できなくなるかもしれません。
そのため、誰もが必要な時に、安心して適切な医療を受けられるようにするには、「上手な医療のかかり方(医療機関の適正受診)」が大切になります。
具合が悪いと感じた時、近くにある大きな病院に紹介状も無しにかかれば、診察料の他に特別料金がかかります。
大きな病院は、予約で来ている人も多く、待合時間もその分長くなります。また、夜間の救急外来は少ないスタッフで運営しているため、医療機関側の負担も増します。
上手な医療のかかり方をすることで、金銭的負担、時間的負担、そして医療機関の負担も軽減されます。
病気や日頃の健康に不安を感じたり、気になることがある時に相談できる「かかりつけ医」を持ちましょう。
「かかりつけ医」とは、健康に関することを相談できるだけでなく、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医・専門医療機関を紹介してくれる身近で頼りになる地域医療・保健・福祉を担う総合的な能力を有する医師です。
「かかりつけ医」は、健康診断や予防接種などを受けるために身近な医療機関に行くことで見つけることができます。県内の医療機関を検索できる『なら医療情報ネット』も活用しましょう。
まずは慌てずに、救急車を呼ぶべきか迷った時は、『奈良県救急安心センター』、こどもの場合は『こども救急電話相談』に電話をして、看護師等の専門家に相談しましょう。
機関 | 電話番号 | 実施時間帯 |
奈良県救急安心センター | プッシュ回線、携帯電話から ♯7119 | ○24時間受付 |
ダイヤル回線、公衆電話、 IP電話など全ての電話から 0744-20-0119 | ||
こども救急電話相談 (15歳未満対象) | プッシュ回線、携帯電話から ♯8000 | ○平日(月~金曜日):18時~翌朝8時 |
ダイヤル回線、公衆電話、 IP電話など全ての電話から 0742-20-8119 |
休日・夜間は、医療機関に支払われる医療費も高く設定されており、医療費の増加につながります。
また、軽症の人が、休日や夜間に救急外来を訪れることで救急外来が混み合い、緊急性の高い重症患者の人の治療に支障をきたします。
休日や夜間に開いている救急医療機関は、緊急性の高い患者さんを受け入れるためのものです。受診する際には、平日の時間内に受診することができないかもう一度考えてみましょう。
厚生労働省では、皆さまが安心して医療が受けられ、皆さまの医療が守られるように「上手な医療のかかり方」プロジェクトを推進しています。
どういう場合に、どこに相談すればいいか?? 救急車を呼ばなければいけないのはどういう時か??? 分かりやすく解説されています。