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令和3年高取町議会第1回定例会 所信表明

[2021年3月19日]

ID:1112

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令和3年高取町議会第1回定例会 所信表明

 本日ここに、令和3年高取町議会第1回定例会の開会を迎え、当初予算などをご審議いただくに当たり、令和3年度の町政運営の基本方針と主な施策の概要を申し上げ、議員ならびに町民の皆さんのご理解とご協力を賜りたいと存じます。 

 

 さて、今回は私が昨年の選挙で町長就任後、初めての本格的な予算編成となります。

 昨年12月議会で所信表明させていただいたとおり、6つの基本姿勢をもとに町民の皆さんとともに「健やかに住み続けたくなるまち」の実現に向けまして全力で取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 

  新型コロナウイルス感染症について、昨年末から今年にかけて町内の施設や学校でも感染者が発生するなど、連日感染者が発生してきたところです。新年度においても、まずは、新型コロナウイルス感染症への対応を万全なものとします。

 本年4月以降には、65歳以上の高齢者へのワクチン接種を予定しております。地元医師会、関係機関とも連携、協議を図り、町民の皆さんが安心して接種いただける体制を構築するとともに、国や県に対してワクチンに関する正確な情報発信や財政支援を働きかけてまいります。

 議員各位におかれましても、町民の皆さんへの周知、啓発、事業への協力について、何とぞご理解賜りますようお願いします。

 

 まず、『令和3年度当初予算案』の概要についてご説明いたします。

 一般会計予算案は、34億9,800万円で、前年度当初予算と比べ、3億3,099万円(8.64%)の減額となっています。

 大幅な減額となった主な要因は、統合幼稚園の建設事業で3億5,800万円、緊急自然災害防止対策事業で1億1,800万円、ため池ハザードマップ作成事業で3千万円、リベルテホール空調設備更新事業で1,600万円の減少です。

 一方、公債費(元金)で給食センター建設事業および防災デジタル無線工事の元金償還が始まることから3,200万円の増加、また町営住宅改修事業で3,300万円、ふるさと応援寄付金促進事業で1,800万円、衆議院議員、町会議員の選挙費で2,500万円、防災行政無線システム更新事業で1,400万円、障害福祉サービス費で2,400万円の増加となっています。

 これら新年度で実施する事業については、これまで同様、国庫支出金、県支出金、後年度の元利償還に対して、その全額を普通地方交付税に算入される有利な地方債等を活用するなど、極力町の一般財源の負担軽減を図るよう工夫してまいります。

 

 次に、主な歳入であります。

 税収につきましては、約6億2,000万円を計上し、前年度と比べ、約1,300万円(2.07%)の減額となっています。これは、町民税や固定資産税の減収を見込んだものです。

  地方交付税については、交付税の算定に用いる基礎数値による試算をもとに、令和2年度と同額の15億円を計上しています。

 国庫支出金、県支出金および町債については、対象となる普通建設事業費の減少に伴い、それぞれ減額となっています。

 一方、ふるさと応援寄付金は約6,500万円を計上しており、寄付の増加により前年度と比べ約3,400万円増加となっています。

 なお、財源調達の工夫をしてもなお生じることとなる歳入の不足分については、約1億3,300万円の財政調整基金を充てることとしています。

 

  続いて、令和2年度3月補正予算案および令和3年度当初予算案の主な取り組みについて、6つの基本姿勢の順にご説明いたします。

 まず、町民の皆さんの安全、安心を優先したまちづくりを進めるため、先ほども申し上げました、新型コロナウイルスワクチン接種を実施します。また新たに自治会に対する監視カメラの設置補助や不法投棄防止のための監視カメラを設置します。


 次に、福祉、医療、健康、子育てでは、高齢者向けインフルエンザワクチン接種の自己負担を2,000円から1,500円に500円軽減し、近隣市村と同額にします。また、新たに要保護、準要保護家庭児童生徒へのインフルエンザワクチン接種を無償とします。さらにがん検診受診率の向上のため、がん検診の無償化継続と検診支援期間を延長します。また、教育の充実では令和4年4月開園に向け「幼稚園新園舎建設事業」として3億7,500万円の工事費を繰り越しし、建設工事を実施します。さらに小学校において、30人学級を先行して実施するとともに、新たに学習指導員やスクールサポートスタッフを小学校、中学校に配置し、児童生徒の学習を支援します。


 次に、新たに移住促進や空家の活用に向けた先進事例調査、検討を行うとともに老朽化した危険空家の解体撤去に要する経費の補助制度を創設します。また、定住促進支援として、浄化槽設置整備補助金の交付を受ける人に対して、新たに10万円を上乗せします。また、若年層、高齢者に対する就業の多様化に向けた新たな仕組み作りに取り組みます。また、ホームページのデザイン改良や広報誌のページ数を増やすなど広報の充実を図ります。また、生活インフラ整備と維持補修の充実を図ります。道路、橋梁や住宅をはじめ、施設の老朽化が進んでいることから、国庫補助金を有効に活用しながら、長寿命化に向けた改修を計画的に実施します。また、下水道整備を計画的に実施します。


 次に、令和3年4月に土佐街道沿いにオープンする、チャレンジショップおよびコミュニティースペースを運営し、町民の交流や地域の活性化を図ります。また、観光資源の魅力創出を図るため、市尾墓山古墳の整備、与楽カンジョ古墳と周辺散策道の整備を進めます。

 

 その他の会計については、国民健康保険特別会計は約660万円(0.78%)の減額、下水道事業特別会計は国道169号線うずら町交差点から南への整備を計画的に進めること等により約1億1,700万円(62.42%)の増額、介護保険特別会計は約280万円(0.3%)の増額ですが、介護保険料は、介護給付金準備基金から1,800万円を取り崩し、基準月額を6,000円に据え置きます。学校給食特別会計は約160万円(5.50%)の減額、後期高齢者医療特別会計は約64万円(0.49%)の増額となっており、5つの特別会計の合計では、約1億1,260万円(5.32%)の増額となっています。


 また、水道事業会計については、約1,100万円(3.88%)の増額となっており、一般会計、特別会計、水道事業会計の全ての合計では、約2億700万円(3.33%)の減額となっています。以上が令和2年度3月補正予算案および令和3年度当初予算案の概要です。 

 

 このように、町の財政状況が厳しい中、予算の総額を減額しておりますが、全ての会計において、予算の執行に当たっては、より一層の経費節減に努めてまいりたいと考えています。

 今後の財政運営は、将来の町債(借金)残高、公債費(借金返済金)、基金(預貯金)残高、人件費を充分に踏まえ、将来負担を見据えた計画的な事業推進、事業の平準化により、財政の安定化に努めます。 

 なお、参考までに令和3年度奈良県事業として、新たに高取城跡保存整備に着手していただきます。石垣調査、石垣保存、案内サイン整備等を今後10年かけて計画的に実施予定です。また、令和3年4月に開校する奈良県フォレスターアカデミーの実習林として健幸の森地区の森林部分を活用していただきます。

 皆さんにおかれましては、町政に対するご理解を賜り、ご支援、ご協力を賜りますようお願いを申し上げ、私の所信といたします。

当初予算の概要

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